HONEY SOURCE

ゆらゆら、浮くまま

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空間の幅について

あーあーあー、どうしても人に当たってしまう。傷付くのが嫌な私はいつも人を傷付ける。ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。ただ逃げているだけなのです。私を取り巻く全ての鬱陶しい事柄から。その赤く縁取られた眼鏡の奥に潜めた熱意を私に当てつけないでくれ。弱冠二十歳、それがどうした。年で決まるわけじゃないということくらい誰でも知っている。けれどどうしても続く年功序列。理不尽な要求。愛想笑い。
そんな昔のこと覚えていないよと口元を歪めて告げて欲しい。飼い殺して欲しい愛でて欲しい誰よりも私のことを心で想っていて。けれど徐々に全てを忘れていく貴方にとっては好都合。話す場所を君から奪って言葉すらも奪って。貴方が居ればそれだけで良かったのにだなんて口が裂けても言えない。私はいつだって私が一番可愛いに決まっている。
また明日から始めようだなんて、何を言っているの?明日は来ない永遠に。明日は来た瞬間に今日であり明日はずっと明日のままで、ということは未来は来ないということになる。私の未来はどこで途切れるのか。明日か、来週か、来月か、来年か、それともずっとずっと先かも知れない。
私の器官が君を吸い込むのと同様に私は暗闇に浸透していく。空間は闇を含んでいる。切っても切れないふたつの関係。逃げ切れやしない暗闇が肌から身体を蝕んでいく。その、感覚。が、君に、酷似している。恍惚、な、瞬間、君が、笑う。
すらすら : comments(0) : - : シュウ :

窓の外、混同

カタカタカタ、久しぶりのこの感触、手触り?を味わうのに今は必死。
申し訳ないけれどピアノなんて聞いている余裕が無い。
今朝のあの子の表情は腹を抱えて笑えるほどだった。
その黒髪をかきあげてため息をつくその仕草。

雨に濡れた東京タワーが寂しく見えると言ったのは誰だったっけ。
今日読んだ本の主人公だったっけ。
記憶はいつも混合、混同されていく。それにとてつもない虚無感を感じるのもほんの一瞬。次の瞬間には隣のあの子、黒髪ストレートロングでゴシックな格好が良く似合うあの女の子に夢中。細くて折れそうなその内には何を秘めているのか。出来れば少しでも分けてくれ、と思う。話したことも無い女の子に対して、そんなことを思う。
それはいつだって自己満足で、口に出したことは無い。言っても良いことと悪いことの区別くらい付いているつもりだ。
私はいつだって演じ分ける。私を。TPOの大切さを知ったあの日を私は一生忘れない。どういう日だったかというのは忘れたけれど、忘れるもんかと思ったことをいつまでも私は覚えている。それだけを忘れない。
そうさ、その証としてピアスをあけたんだった。その時期は最悪が重なっていた。
部屋の隅で毛布を被っているのがお似合いだった。電気も付けずに、ただ包まっているだけでよかった。寒いと言っては窓を閉め、暑いと言っては窓を閉める。そういう生活を続けていた、あれはいつのことだっけ。
さっきから推量ばかりで嫌気が差す。というか確実な何かを私は持っているのか、?
何もかもゼリーみたいなこの世界で私はなにを持っているのか見当もつかない。
すらすら : comments(2) : - : シュウ :

哀しい 愛しい

箱に入ってる場合じゃない人たちは今日も物語を紡ぐ。
猫と犬は視線を合わせ、裁判所から去っていく。
若い人たちの仕事は夢を見ることだと言うから懲りずに馬鹿みたいに夢を見る、殺される夢を、最愛の人に殺される夢を、光悦とした表情で自分が殺されている夢を。

どうやら人生の起点らしいということを悟って、町中に「I love you.」と書かれたチラシを貼って歩いていると視界がぐにゃりと歪んで口内に鉄の味。
間違いだらけの思考回路は役立たず。
小さいときに抱いて寝た人形はタンスの奥で眠っていた。ぐにゃり、ぐにゃり。
茶色いクマが教室で私のことを待っている。抱きしめられるのを待っている。
彼女の彼の茶色いクマが。

どうやら無い物ねだりの固まりのような存在だったらしい。
でもあるものばかりじゃ詰まらないから無いものをねだるんでしょうと当たり前の様に吐き捨てる君の残酷な笑みが好きで堪らない。
すらすら : comments(0) : - : シュウ :

しろい個体

言えなかった言えなかった本当は好きだったってことを。言うつもりだった、嘘じゃなかったよ本当さ。あの時は、君のせいで泣いた時は無かったかもしれないけど、少なくとも悩んで悩んで眠れなかったことはある。
十分じゃないかそれで。それが私の感情の大きさだったってことに気付いて。

ごめんやっぱり忘れて、だって珊瑚礁捨てたでしょう。
あれは私からの精一杯の気持ちだった、飾ってくれていてどれほど嬉しかったか知らないでしょう?どれだけドキドキして渡したか知らないでしょう?
だからもう良いの、良い。
ファイルはずらしたしコアラも貰ってギャングの話をしてそれで良かった。
間違ったんだよどこかで、あんなのは捨ててくるべきだった。
あのときはまだ幼かった。
幼さに罪を全部擦り付けて私は忘れるから、飲み込んで一生吐き出さないから、でも君は私に縛られていれば良いだなんて思ってしまう自分勝手な感情がぼろり。
すらすら : comments(0) : - : シュウ :

シロップ

どうにもこうにも日々は猫のようにするりと脇を通って過ぎていく。
そばにはいつも白い花。
君に似合うと思ったんだと思ってもない言葉を口にする僕のこの口は今日も君に愛してると告げる。
そんな日々に嫌気が差して日々を投げ出しても結局は戻ってくる悪循環。
忘れてよ僕のこと、忘れて欲しい。
僕は何も知らない。
故に、僕を何も知らない君と居るのはとても楽で、だから干渉してこないでよ。
うそだ、ごめん、わすれないで。
猫の様にすりよってくる君の黒髪はとてもサラサラで美味しそう、君の白い身体はいつだって僕を醜く見せる。
大丈夫だよ、君がいれば僕は大丈夫、だなんていつまで言えるんだろう。
本当はひとりなんだろう、分かってるよ、哀しい現実、いつか一緒に行こうと言ったけどその約束は叶いそうにないね、僕たちはどこへでも行けるのに結局お互いがそれぞれに自己防衛に必死だから現状は変わらない。
首が痛いから今日はおやすみ、また明日も愛しているよ。
すらすら : comments(0) : - : シュウ :

エリザベス

日々が腐るというのはきっと今の状態を指すのだろうとぼんやり思っていると視界がふいに白黒になってフィルムを探した。
今はデジタルの時代なのでフィルムなんか売ってないよと言われて落ち込んでいると気分はいつだって斜め下。
上を向いて歩こう、涙が零れないように、上を向く気力が今はありません、まず気力を、力をください、このままじゃきっとここから動けなくなる。

明日は朝から、いや、今日の夜遅くから映画を観よう。涙を流そう。
浄化作業が必要な私の身体は今日もぐつぐつと赤い液体が流れていて煮立っている。
血管が赤く見えないのは皮膚にも色が付いてるからだよ、と物知りギタリストがしてやったり顔で言うから悔しくなって夢から引き摺り降ろした。

外に出よう、息を吸おう、運が良ければそこから逃げられるかもしれない。
消えたいと思ってる裏では消えたくないと必死で願っていて、それを見透かしているくせに空は消えればいいと容赦なく吐き捨てる。
夜なら溶けられると思って今日も見上げるけどどうにも変わらない。
変わって欲しくないくせに変わらないと嘆く阿呆はどこですか。
ああそうですか、私のことですか。
桜が散る季節にまた会いましょう。
ではそれまでさようなら。
すらすら : comments(0) : - : シュウ :

ウツボカズラ

自分の好きな人になりたい、変身してみたいというのは欲求、それも当然の欲求であって、だからこそ恥じる必要は無い、着ぐるみを着ていると考えれば良いのですよ、とカノンが流れるように空に溶けてしまって私は青に沈んだ。
目を開ければ海の底で口からは気泡がぶくぶくと、次第に小さくなっていくもんだからぼんやりとこの後を思う。底から見る底はとても痒くて目眩がした。

そこで出会った絶世の美女は自分が、違う、自分の容姿以外が大嫌いで、自分の容姿をもってすれば海が山になることを知っているのだけど、彼女は思考回路がショートしてしまっていたので牛乳を海水に変えることしか出来なかった。だから世界はおかしい。
真心が愛だなんて誰がそんなことを、愛の最終形は共依存だと信じて疑わないから私の指から指輪ははずれることが無い。
それでもしあわせ、しあわせってどんなこと言うんだったっけ、相対評価だから昨日は不幸で今日は幸せ、君のいない今日と明日と明後日とそれから何週間もをどうやって過ごしたらいい?、狂気のなかの純愛とはこれほどまでに美しいものなのか、どうせならふたりして墜ちようか、それ以外のプロポーズは認めない、それらを愛と認めない、だからシロップ漬けのチェリーに特別感を持つのだ、赤いカツラも素敵だけどね。

煮立ってきたら髪を切ろう、もう切る髪が無いなら空気を切ろう、じゃあ宇宙に行こうか、どうせなら宇宙の外側に。
きっと誰も知らない世界、ふたりだけの楽園、世界を始めるのには幼すぎるね。
それならダイナマイトを買ってくるから、それを間に挟んで双児みたいに抱き合って眠ろう、そしてそれが爆発すれば完全に同化するふたり、血が脂肪が筋肉が内臓が神経が何もかもが混ざり合う、なんて素敵な響き、生まれ変わって同時に花に食べられる前に同化できるなんてきっと本望だろう。

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すらすら : comments(0) : - : シュウ :